台湾華語学習日記

台湾華語をイチから勉強する日記です

まだ学習は始まらない

何を教材とするか、それが問題だ。

中学に入って英語を習ったとき、大学で第二外国語を習ったときとはそもそも状況が違う。学ぶ目的も違うし環境もずいぶん変わっている。

目的についてで言えば、英語と第二外国語を学ぶ一つの大きな目的は、日本語とは異なる言語・文化体系があることを知ることだと思う。外国語というのは日本語と1体1対応で単語が変換されるようなものでないことも知るし、思考が言語に制約されていることも知る。さらにもう一つ第二外国語を学ぶことで、相対的に日本語というものがどういったものなのかを見つめることができる。

で、この目的は今の僕には必要ない。そのことについては理解しているから。

英語について言えば抽象的なことだけでなく実務上のことも大きい。仕事でも日常生活でも英語ができないと困る。しかしここにおいてできる、というのは、Reading, Writing, Listening, Speakingの4つにきれいに分割されている。

英語のドキュメントを読まないといけないことは仕事でも通常求められるし、メールのやり取り、打ち合わせの機会で、相手の主張を聞いて、こちらの主張を伝え調整しなければならないこともある。あとは京都に住んでいると、たまに道案内をしないといいけないこともある。

今回台湾華語を学ぶ理由は英語の実務上の理由とはかけ離れている。読むのなんて旅行で困らない程度でいい。つまりほとんど不要。書くのも同様に不要。目的はしゃべることで、これはListening, Speakingかというとちょっと違う。もっと素朴にコミュニケーションをとること、ぐらいにある。

だから教科書を買ったのはいいけど、文法とか堅苦しいところから入るのでニーズにマッチしなかった。ちゃんと勉強したいならこういうのを買ったほうがいいんだろう。

バッチリ話せる台湾華語 CD付

バッチリ話せる台湾華語 CD付

あとはもう一つ、環境の変化、つまるところインターネットのことだ。CDと本で勉強するのなんてもはやバカバカしい。Youtubeにごろごろ動画が転がっているし、Rarejob的なものも探せばあるかもしれない。

そういうわけでさっきYoutubeを物色して動画を見始めた。

これが一番にヒットしたけど、どうにも教科書的な理屈っぽさが気になる。そうじゃなくてもっととりあえずコミュニケーションから教えてほしい。

このぐらい軽いところからやれるといい。

そういうわけで挨拶からはじめて、コミュニケーションの幅を広げるところを最初に手を付けていこうと思う。

学習はなかなか始まらない

困った。大変困った。1ヶ月ほど前に台湾華語の教科書を買ったものの進捗は以下の通りだ。

  • CDを取り込んでGoogle Playから聞けるようにする
  • 4-5ページほど音声を聞きながら読んでみる

1ヶ月の成果はこれで、つまるところ何も話せていない。そもそもこのご時世にCDってなんだ。CD再生できるデバイスもってないよ!ざっと見た感じ内容も薄い。外国語を勉強するのは大学時代のドイツ語以来だけど、そもそもなにか抜本的に足りない気がする。外国語を学ぶのが久々すぎてその違和感がなんなのかすらわからない。これはまずい。まずいぞ。

そもそもなんで30にもなって唐突に新規に外国語を学ばないといけないことになったのか。それも台湾華語。一応うっすい理解で説明すると、台湾華語は中国標準語の台湾方言で、台湾では全土で通じる。中国本土の人ともまあ会話できる。そういうやつだ。

おそらくケースとしては3つある。

  1. 旅行がきっかけでハマってしまった
  2. 台湾企業に就職した、取引先になった、台湾支店の勤務を命じられた、等の仕事上の事情
  3. 台湾人と付き合うことになった

旅行の趣味もないから1はないし、2もWEBサービス作る仕事しているとそうそうあるものじゃない。3のことなんて実際そうなるまで想像もしていなかったのだけど、人生はわからないもので僕の場合は3なのでした。

のんきなことは行ってられなくて付き合い始めたのは3月のこと。「台湾語勉強しないとねー」なんて甘ったれたことを言ったのはいいものの、そこからとりあえず教科書を1冊、Amazonで注文するまで1ヶ月以上かかる。そしてほとんどそれをひらかないまま1ヶ月が過ぎようとしている今に至る。

まずいまずいまずい。一緒に台湾に行ったりすることもそう遠からずあると思うのだが、彼女の実家で沈黙して愛想笑いでやり過ごす自分の姿が想像される。いまですら彼女が台湾出身の友人たちと喋っているときは話の中身は何もわかっていない。「ヤツは全然台湾語勉強してない」と眼の前で喋られても理解すらできない。いや、すでにそういう会話があったのかもしれない。このままではいけない。

このブログを始めたのはそういう事情だ。進捗を見える化することで、プレッシャーを自分にかけようとそういう算段。これを読まれている読者の皆様に置かれましては暖かく、しかし少しだけ厳しく進捗を見守っていただけると幸いです。

そういうわけでこのブログでは台湾華語に関することしか基本的に書きません。その他の内容は以下のメインブログを御覧ください。

www.minemura-coffee.com

ちなみにこの記事のタイトルは椎名誠の哀愁の街に霧が降るのだ、のオマージュです。

哀愁の町に霧が降るのだ 上 (小学館文庫)

哀愁の町に霧が降るのだ 上 (小学館文庫)

読まれたことのある方はわかるかもしれないのですが、きっと次の記事のタイトルは「まだ学習は始まらない」になることでしょう。